【レザーに使用される革の種類】どんな動物の革が使用されている？

レザー製品って高級感もあり、ファッションに彩りをあたえてくれるアイテムですよね。

財布や鞄、靴にジャケット…

レザー製品を上品に使いこなしている方を見ると、かっこいいなあと感じます。

しかし、レザー（革）といってもさまざまな種類があり、それぞれ特徴も違います。

今回はそんなレザーに使用される革の種類を総確認！

あなたの理想のレザーはどの種類？

基本となる動物の革

基本となる動物の革は、

といった多くの動物の革が使用されています。

こんなにたくさんの動物の革が使用されているのですね…！

では、詳しくそれぞれの革の特徴を見ていきましょう。

牛（カウレザー）

レザーの代表格。レザー製品としてもっとも多く利用されているのが牛革です。

牛の性別や年齢により、特徴や価値の変化する革です。

ベビーカーフ

生後３か月以内の仔牛の革を使用。最高級素材といわれています。

カーフスキン

生後６か月以内の仔牛の革を使用。高級素材。

薄くてキメが細かい。

キップスキン

１歳以上の牛の革を使用。上質な革。

少し厚くなっており、適度な強度をもつ。

カウハイド

２歳以上の出産経験のあるメスの革。

成午の革の中では、薄くて柔らかい。

ステアハイド

２歳以上の去勢されたオスの革。

牛革の中で最も一般的な革。

ブルハイド

ステアハイドは去勢されたオスですが、ブルハイドは去勢されていない３歳以上のオスです。

厚くて丈夫、耐久性が優れています。革に傷が多いのがブルハイドの特徴です。

水牛（バッファローハイド）

表面には独特のシボがあります。

丈夫で柔らかく、加工もしやすく、水にも強いレザー。

馬革（ホースハイド）

厚みや強度はあまりない一方で、薄くて柔軟性に優れています。

上品さがあり、ジャケットや財布、ソファ等に使用されることが多い。

コードバン

農耕馬のお尻部分から取れ、生産量の少ない非常に希少価値が高い革。

希少さ、美しさ、強靭さから“革のダイヤモンド”の異名をもつ。

豚革（ピッグスキン）

日本国内で唯一自給自足できるレザー。

耐摩耗性と通気性に優れており、牛革の次に多く使用されている。

小さな穴がたくさん開いているように見えるのは毛穴。

ピッグスエード

ピッグスキンにスウェード加工を施したもの。

アメ豚

ピッグスキンに摩擦加工を施したアメ豚。

清らかな肌触りと光沢をもった高級品。

キメの細かさは牛のカーフスキン並みに細かいです。

ヤギ革（ゴートスキン）

シボが特徴的な革。

傷に強く、水や湿気にも高い耐久性をもつ。

仔ヤギの革はキッドスキンと呼ばれ、ゴートよりきめ細かく柔らかい。

ひつじ革（シープスキン）

防寒能力が非常に高い革。

薄くて柔らかな一方、強度が弱い。

毛皮がついたものをムートンと呼びます。

シカ革（ディアスキン）

なめらかな質感と抜群の通気性。

古来より武具に使用されてきた一品です。

メガネ拭きに使用されているセーム革もそうです。

ダチョウ（オーストリッチ）

毛穴による大きめな模様が特徴的。

スペシャルレザーとして高級品に使用されることが多いです。

ヘビ革（パイソン）

独特のうろこ模様が目を引きます。

ヘビの種類だけでなく、個体によっても違う模様です。

ワニ革（ゴートスキン）

高級レザーとしての地位を確立。

哺乳類とは比較にならないほどの強度をもっています。

・クロコダイル

・アリゲーター

・カイマン

と３種類に分けることができます。

リザード革

トカゲの革、丈夫で薄く軽いのが特徴。

きめ細やかで美しい模様と強い耐久性をもちます。

おわりに

こんなにたくさんの動物の革がそれぞれの特徴を生かして利用されているのですね。

動物の革の特徴だけでなく、加工の仕方や鞣(なめ)しの仕方により、革の雰囲気が変わります。

鞣しの方法や加工についてはコチラ→→→【レザーの鞣しと加工】レザー製品の特徴は過程でも決まる！