【レザーの鞣しと加工】レザー製品の特徴は過程でも決まる!

レザー製品って高級感もあり、ファッションに彩りをあたえてくれるアイテムですよね。

 

財布や鞄、靴にジャケット…

レザー製品を上品に使いこなしている方を見ると、かっこいいなあと感じます。

 

しかし、レザー(革)といってもさまざまな種類がありますよね。

 

なぜ、さまざまな種類のレザーがあるかというと…

  • 鞣し方
  • 革の種類
  • 加工(仕上げ)

以上の3つの組み合わせにより、さまざまな革製品がうまれているのです。

 

 

この記事では、

✓鞣し方

✓加工(仕上げ)

についてまとめていきます。

 

 

革を鞣す

鞣しってなに?

 

動物の皮を使用しているのが「革」

 

しかし、皮をそのままにしておいては“ナマモノ”ですので腐ってしまいます。

 

皮を“製品”として使用できる革にする過程を鞣しというのです。

 

鞣しの種類

渋鞣し(ベジタブルタンニン鞣し)

古くから伝わる伝統的な鞣し方

植物樹皮から抽出したタンニン(渋液)を使用

 

ハリとコシがある質感で、重く硬い。

長年使い込むことで経年変化を楽しむことができるやり方。

 

鞣しに手間と時間がかかっているため、高額。

 

クロム鞣し

最も一般的な鞣し方。

硫酸クロムを使用し、科学的に鞣す方法

 

伸縮性があり、耐水性に優れています。

生産も容易のため、価格も抑えることができる。

 

経年変化はあまり期待できません。

 

コンビネーション鞣し(混合鞣し)

クローム鞣しした革に、タンニン(渋液)を混入する鞣し方。

 

それぞれの長所を合わせた製品を期待できる一方、クローム鞣しと変わらない完成度の製品もあります。

 

アルデヒド鞣し

近年注目されている鞣し方法

 

クローム鞣しで使用するクロムは処理する際に有害物質を発生させてしまいます。

そのため、環境にやさしい鞣し方としてアルデヒド鞣しは注目されています。

 

しかし、コストや生産性をトータルで見るとまだ一般的ではありません。

 

 

加工(仕上げ)の種類

ヌメ革

鞣しのあとには染色や加工が施されるのが一般的ですが、ヌメ革は植物タンニン鞣しをしただけの加工の施されていない状態の革

 

シワや変色などがしっかり表れ、経年変化を十分に楽しむことができます。

 

オイルレザー

鞣しの加工段階などでオイルをたっぷりと含ませた仕上げ方。

 

ソフトで柔らかな肌触り、キズに強い特徴。

 

ガラスレザー

エナメルのような光沢、合成塗料などを使って表面を均一に仕上げています。

このときに、キズや汚れを隠せるのでリーズナブルな価格。

 

耐水性が高く、手入れもほとんど必要ない品。

しかし、経年変化はあまり期待できません。

 

エナメルレザー

ウレタン樹脂などで塗装と乾燥を繰り返し、光沢のある皮膜で仕上がっています。

 

水や汚れに強いのが特徴です。

 

シュリンクレザー

薬品を使い、人工的にシボ(しわ)を作り出したもの

革をシュリンク(収縮)させたことで柔らかく、キズが目立ちにくくなります。

 

薬品を使わずにシボをつける手法を、もみ革といいます。

 

スエード

革の裏面を摩擦し、起毛させる加工方法。

温かみのある肌触りが特徴。

 

ヌバック

革の表面を起毛させる加工方法。

毛足が短く、キメが細かいため、マットでさらっした印象になります。

 

 

おわりに

 

✓鞣し方

✓革の種類

✓加工(仕上げ)

 

の3つのそれぞれの特徴を知り、あなたにぴったりの革を見つけてくださいね☺

革の種類については→→→【レザーに使用される革の種類】どんな動物の革が使用されている?

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