育てることで自分らしい一枚に仕上がるアイテム、ジーンズ。
あなたの理想の一枚を作るためには一体どんな作業が必要?
ジーンズの育て方を分かりやすく解説!
Contents
ジーンズを育てるってなに?
そもそも…
ジーンズを育てるってどういうことなんでしょうか?
ジーンズを育てるとは・・・
まったく人の手の入っていないものを自分だけの一着にする。
自分だけの、特別な一着。
はじめはまっさらなデニム地のジーンズが履き続けることで自分だけの色を、味わいを見せてくれる。
それがジーンズを育てるということなのです。
さながら、ジーンズ界の光源氏になるということです!!
(言いたいだけ感。笑)
育てるジーンズは…生デニム
育てるために使用するジーンズは”生デニム”と呼ばれるものです。
そんな疑問をもつ方も多いでしょう。
まずは生デニムに関して説明していきます。
ジーンズの製造過程は
- 染色
- 糊付け
- 織布(糸を生地へ)
- 裁断・縫製(形作り)
- 洗い・加工
- 完成
というのが大きな流れ。
市販されている多くのジーンズは
の過程で洗われ、糊を落とし、しわやダメージなど風味をつけています。
生デニムとは、洗い・ 加工の行われていないジーンズのことを指します。
ポイントとなるのは、洗いの工程が行われていないため、
糊がそのままついているということです!
この糊がそのままということが、ジーンズが育っていくためのポイントとなるのです。
参考
加工したデニムを始めて商品化したといわれているのが、1960年の日本での出来事なんです。
それまでは加工されていない生デニムが主流でした。
今では加工されているジーンズが主流となっていますね。
日本のデニム産業に触れたい方は岡山県児島「ジーンズストリート」がおすすめです!
ジーンズの育て方
ジーンズの育て方ですが…
正解はない!!
というのが本当のところです。
今までO。
まったく人の手の入っていないものを自分だけの一着にする。
そんな”自分だけ”のことに正解はありません。
あるのは自分の中にあるだけです。
とは言っても、ある程度のやり方は知りたいですよね。
ジーンズ育てに関して重要なのは一番はじめ!
このはじめの段階、2つのパターンがあります。
- 糊落としするパターン
- 糊落とししないパターン
このどちらかを選ぶことから始まります。
1、糊落とししてからパターン
この糊落とししてからパターンは
- ジーンズが柔らかくなる
- ジーンズを全体的に縮める
- 色ムラ、縮みムラを無くす
といったよさがあります。
洗う際には洗濯機を使わないため、少し面倒に感じることもあるかもしれません。
しかし、自分だけの一着を作るための行為!
面倒と思わずに、手間をかけてあげてください。
1、50~60℃程度のお湯を張る
熱湯の方が糊が落ちやすく、インディゴ染料が落ちにくいです。
2、裏返して30分以上浸けこむ。
浸けておくことで、糊が落ちます(黄色または緑に変色します)。
3、手洗いする
浸けてあった熱湯から、40℃くらいのお湯に入れ替えます。
その湯の中で手洗いをします。
洗う際にはゴシゴシ洗うのではなく、お湯を通すように洗います。
4、洗い流す
温水できれいに糊を洗い流すように丁寧に流します。
5、干す
ここからも大きなポイントです!
シワを丁寧に伸ばし、生地を伸ばし、折りたたみながら力を入れ、脱水していきます。
ある程度の脱水が終わったら、陰干しです。
この際にも、しっかりシワを伸ばして干します。
シワがある状態で干すと変なシワがついてしまうので、”シワ伸ばし”がとにかく大切です。
2、糊落とししないパターン
一方、糊落とししないパターンには
- 履きジワが入りやすい
- キレイな色落ちが出る
- 自分に合った仕上がりになる
といったよさがあります。
糊がついたまま履くことで自分に合った履きジワが入ります。
しかし、、
糊がついたまま履くのは、とても履き心地が悪いです。
この履き心地の悪さを乗り越えて、自分だけの履きジワができます。
また、糊落とししないで履き続けるということは、
”洗濯をしない”ということ。
そうなると、臭いが気になるという方も出てくるかもしれません。
そういったときには、裏返して天日干しをするなど、除菌してください☺
洗うタイミングは”履きジワ”と”色落ち”が出てきた頃に!
(半年ほどかかるとも言われています)
裏返しにしたジーンズをお湯と中性洗剤で手洗いします。
色はかなりの色が出ますので、何度も繰り返し、すすぎ洗いを行います。
中性洗剤でも可能ですが、こういったデニム用の洗剤も販売されているので「せっかくここまで育てたから…!」と思う方はこういった商品をチェックしてみるのもアリです。
干す際には、洗いでできたシワはしっかり伸ばしてから裏返しのまま陰干しです。
2回目以降、洗うタイミングは各自のタイミングですが、あまり頻繁に洗いすぎないほうがよいともされています。
(臭いが気になりだしたタイミングで洗う、という方をよくお見掛けします)
これであなたもジーニスト?!
自分だけの世界でただひとつのジーンズが完成したら、あなたは立派なジーニストです。
ぜひ自分のベストジーニスト賞をあげてください。
さて、せっかくジーニストになったのなら、ジーンズ界の用語も覚えておきましょう。
ジーンズ界の用語を知りましょう
- 太もも部分のシワ→ヒゲ
- ひざ裏部分のシワ→ハチノス
- 色落ちした部分→アタリ
シワや色落ちをつける方法
普通に履きこんでもシワや色落ちはつきます。
しかし、よりしっかりシワをつけたり、色を落としたりする方法もあります。
今からはその方法をご紹介していきます。
とにかく履く
これが一番遠回りなようで近道なのです。
自分に合ったシワが入るのがジーンズの魅力。
そのためには自身の足の形を覚えさせる必要があります。
覚えてもらうためにはとにかく履くこと。
これが大切なのです。
ハチノスはぴったりと自分にサイズのあったジーンズにつきやすいので、洗濯して縮めてから履き始めるのもよいですね。
糊をつける
履きこむことももちろん大切なのですが、その際に糊の有無というのもとても大切になってきます。
洗濯をすると糊が落ちてしまいます。
でも洗濯したい…という葛藤。
そんなときには、こんな商品が便利です。
洗って糊が落ちてしまったところにふりかけるだけで糊OK!
座り方を気にする
しゃがんで座るといい感じのシワが入ります。
しゃがんで座るというのは俗に言う「ヤンキー座り」。
霧吹きで少し濡らしてから行うとより擦れてシワや色落ちがつきやすいです。
股をしっかり大きめに広げるとよりシワがつきやすいです。
ヤンキー座りの長時間はしんどいですが、無理のない範囲で…
あぐら座りでも股のあたりにはシワが期待できるのでお試しください。
おわりに
自分だけの世界で一着、オリジナルジーンズができたら
おしゃれがますます楽しくなるのではないでしょうか
手間もかかるし、めんどくささも大きいですが完成したときの感動はひとしお!